個人的には、FC MONOのコーチ陣とは常に様々な情報交換をしていますが、【コラム】カテゴリーにも少しづつ掲載して情報共有をしていければと思っています。
色んな観点から情報をキャッチアップし、半ば研究に近いような形で調査をしているのですが、このコラムが少しでも誰かの役に立てば嬉しいです。
今回のテーマは「走る力」です。
調査資料:バルサアカデミー/カンテラにおける「走り込み重視」への変化をどう理解すべきか.pdf
バルサ関連資料をベースに、ChatGPTの詳細調査機能「Deep Research」で調査・整理を行った結果です。少し読みづらいかも知れませんが、非常に興味深い内容となっているので、ご興味がある方はゆっくり読んで頂けますと幸いです。
娘のメイは小学1年生の11-12月からバルサアカデミー葛飾校に通っています。
この夏の8月に開催されたバルサアカデミーキャンプ、総勢1,000人以上の中からMVPに選出された選手と、まさにメイはDAY1で一緒にトレーニングをしていましたが、その選手はメイの課題である「走る力」がとても秀でていました。
そんな、走る能力の重要度を痛烈に感じていた最中、
「最近、スペイン現地のバルサでも“走る力”を以前より明確に意識するようになっている。それは日本のバルサアカデミーでもトレーニングに反映していく。」
というニュアンスの話を耳にしました。
バルサと言えば、
「止める・蹴る」
「ポジショニング」
「認知・判断」
「ボールを保持しながら相手を動かす」
といった、いわゆる「頭と技術を使うサッカー」のイメージが強くありますよね。
もちろんそれは今も変わらないと思います。
ただ、「走る力」の背景が気になり調べてみると、現在のバルサの育成においても「走る力」は、決して軽視されている要素ではありませんでした。
むしろ、
技術・判断力を試合の中で発揮し続ける為にも、身体的な能力が必要。
そんな考え方に近いのかなと思います。
バルサの育成にも「スピード・アジリティ・持久力」
FCバルセロナが公開している8~12歳向けの育成プログラムを見ると、育成する要素として大きく4つが挙げられています。
- Technical Development(技術)
- Tactical Learning(戦術)
- Physical Conditioning(身体能力)
- Mental Growth(メンタル)
そしてPhysical Conditioningの中には、
「Speed(スピード)」
「Agility(アジリティ)」
「Endurance(持久力)」
が明確に入っています。
「バルサ=ボール技術」というイメージを持っている人も多いと思いますが、当然ながら、それだけではありません。
サッカー選手として必要な能力を、総合的に育てようとしています。
ただ長い距離を走れば良い、という話ではない
ここはとても重要なポイントです。
「走る力が大事」
と言うと、
グラウンドを何周も走る。ひたすら長距離を走る。昔ながらの、いわゆる「走り込み」をイメージするかもしれません。
ただ、バルサのトレーニングに関する考え方を調べていくと、少し違います。
FC Barcelonaのトレーニングメソッドでは、トレーニングを実際の試合で発生する状況・文脈と結び付けて設計する考え方が示されています。
つまり、
「サッカーとは別に走る」のではなく、「サッカーの中で走れる選手を作る」。
この捉え方の方がイメージとしては近いです。
例えば、
- ボールを奪われた瞬間に切り替えて戻る。
- ボールを奪った瞬間に一気に前へ出る。
- 味方を助ける為にサポートへ走る。
- 相手の背後へ何度も飛び出す。
- プレスをかけた後、もう一度次の相手へ寄せる。
こうした動きを、試合終了まで何度も繰り返す。
サッカーに必要な「走る力」は、単純に1,000mを速く走れる能力とは少し違います。
「技術がある選手」と「試合で活躍できる選手」
ジュニア年代の試合を見ていると、
「上手いな」
と思う選手はたくさんいます。
- ボールタッチが上手い
- ドリブルが上手い
- キックが上手い
ただ、その技術を試合の中でどれだけ発揮できるかは、また別の話だったりします。
前半5分ならできる。
でも試合終盤になると動けない。
攻撃には参加するけど、ボールを失った後に戻れない。
1回目のプレスには行けるけど、2回目、3回目には行けない。
そうなると、持っている技術を発揮できる回数自体が減ってしまいます。
逆に、最後まで走れる選手は、
- ボールに関われる
- 守備にも関われる
- 味方を助けられる
そして、たくさんのプレーを経験できます。
そう考えると、
「走れる」という能力は、技術を発揮する為の土台でもある。
これは育成年代でもかなり重要なことなのだと思います。
FC MONOの子供たちを見ていても感じること
FC MONOの子供たちを見ていても、これは結構感じます。
- 技術が一気に伸びる子
- 身体能力が高い子
- 考えてプレーできる子
- とにかくボールを追い続けられる子
色々な特徴を持った選手がいます。
特に低学年は、身体の成長速度もサッカー歴も全く違うので、現時点の能力だけでその子の将来を判断することはできません。
だからこそ、この年代では一つの能力だけに偏るのではなく、
「技術」
「判断」
「身体能力」
「走る力」
「メンタル」
色々な部分を少しずつ積み上げていくことが大切なのだと思います。
走ることも「サッカーが上手くなること」の一つ
「サッカーが上手くなる = ボールを扱う技術が上手くなる」
だけでは全くない、と強く思っています。
周りを見る。
考える。
判断する。
身体を動かす。
そして、走る。
全部含めてサッカーです。
もちろん、小学生、特に低学年の子供たちに大人と同じような走り込みをさせる必要は無いと思います。
何より、この年代はサッカーを楽しむことが大前提です。
ただ、
「ボールを扱う技術」と同じくらい、
自分の持っている技術を試合の中で何度も発揮できる身体を作っていく。
これも育成年代では大切なのだと思います。
走れる。そして、考えられる。そして、上手い。
バルサアカデミーは、FC Barcelonaのトップチームから育成年代まで使われているゲームモデルをベースにした育成を行っています。
そこで技術や戦術だけではなく、スピード・アジリティ・持久力まで育成要素として明確に位置付けられていることは、とても興味深いなと思いました。
サッカーはどんどん進化しています。
技術だけでもない。
フィジカルだけでもない。
頭だけでもない。
全部必要です。
FC MONOの子供たちにも、
走れる。
考えられる。
そして、上手い。
そんな選手に育っていって欲しいなと思います。
まだまだ可能性しかない年代。
焦らず、でも毎日の小さな積み重ねを大切に。
今日もまた、みんなで楽しみながら。
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